皆さん、こんにちは!
入社1年目の照屋航大です。

沖縄県出身 23歳
座右の銘は『楽しんだ者が勝ち』
僕が担当しているのは、日本テレビで火曜夜9時から放送している『ザ!世界仰天ニュース』です。
この番組は、世界で実際に起こったさまざまな仰天ニュースを
再現VTR、実写映像を交えて紹介するという、今年で17年目の長寿番組です!
仰天ニュースの特徴は、主に再現ドラマを作る事が多いところです。
というわけで、今回は再現ドラマができるまでの流れをお伝えしたいと思います。
まず最初に、再現ドラマを作るにあたって“ディレクター”がネタの資料を入念に読み込んで台本を作ります。
その出来上がった台本をもとに、僕たち“ADのロケ仕込み”が始まります。
再現ドラマのロケでは、技術さん(カメラマンさんや音声さん)、役者さん、ロケ場所、
ロケで使う美術品、車両、ロケスケジュール、弁当の手配などなど、準備することはたくさんあります。
その中でも特に大変なのは、『役者さんの仕込み』と『ロケ場所探し』です。
仰天ニュースでは海外の事件を取り上げることが多いので、実際の事件当事者に似ている外国人の役者さんを
探さなければなりません。
例えば今回、僕が探してほしいと言われたのは、髪型がコンロー(編み込み)でヒゲが生えていて肌の色が南米系の人です。
これがなかなか難しい!
探してみたものの、この3つの条件が揃う人はなかなかいない。
役者事務所の方と相談して髪型をコンローにしてくれる役者さんを探してもらい、
ヒゲはメイクさんにお願いしてつけてもらうことに…
役者さんの仕込みは前日まで全然決まらないということも頻繁にあるのでこの作業は超大変!(焦りまくりです)
一方、ロケ場所探しでは、ディレクターがどういう場所で撮影したいのか、どんな内容の撮影をするのかを知るために
しっかりコミュニケーションをとってディレクターのイメージに合った場所を見つけることが大事です!でも…
日本で海外の再現を撮る時のロケ場所探しはちょっと大変。
場所が良くても「抜けがダメ」と言われることがよくあります。
抜けというのは背景みたいなことです。
海外の設定の撮影をしているのに演技している役者さんの
後ろに電車が走っていたり日本っぽい建物が映ってしまうとダメなので、
ちゃんとロケハンに行って抜けが大丈夫なのかまで確認しなければなりません!
このような仕込みや打合せ、多くの準備を経てやっとロケに行けます。
僕にとってロケに行くことは楽しみの1つです。
とはいえ、現場では常に気を抜けません!
『制作待ちになるのは絶対にNG!』だからです。
僕がよくやってしまうのは「遮光待ち」
「遮光」というのは、部屋の中で夜のシーンを撮影する時に、まだ外が明るい時間だと光が中に入ってきてしまって
夜のシーンにならないので、窓を黒い布などで覆い光を遮断することです。
遮光には結構な時間がかかってしまうので、遮光待ちになってしまうと変な汗が出てきます。
そんな失敗をしないためにも事前にロケスケジュールの確認をして、夜のシーンを撮る以前に遮光が終わっているように
しなければなりません。
遮光だけでなく、役者さんが使う小道具の準備や衣装替えなども事前の確認で制作待ちは防げるので
「今回のロケについて1番詳しいのは自分!」と思えるくらい念入りに準備することが大事!
いつか日か(下のような)理想的なADになれるように頑張ります!
D 「照屋、遮光終わってる?」
AD「もう終わってます」 ←コレが理想のAD!
D 「照屋、役者の靴用意しといて」
AD「もう用意してます」
そうしてロケが無事に終われば、前回の〝栃倉ADブログ″でも説明しているように
ディレクターがオフラインをしてハコに入り、編集や音楽、ナレーションを入れてVTRは完成します。
そして、スタジオ収録でそのVTRを出すのです。
収録では、当たり前のことですが「テレビに出ている人」がたくさん来るので、僕は毎回ゲスト表を見ながらワクワクして収録に臨みます。
この〝ワクワク感″はテレビ業界で働かなければ決して味わうことのできない特権です!
少し脱線しましたが、以上、仰天ニュースの制作の流れです。
ジッピーに入社して早くも半年が経ち、正直TV業界の仕事は実に大変だという事をしみじみ感じています。
ですが毎回、仰天ニュースが放送される度に『また次も頑張ろう!』と思えるくらい楽しいです。
これからも同期と切磋琢磨しながら目の前のことに全力で取り組んでいきます!!